Yuki10

ANTIBODIES -アンチボディ- 死への駆け引きのYuki10のレビュー・感想・評価

4.0
少年ばかりを狙う連続殺人鬼に追い詰められていく男を描いたサイコサスペンス。
顔に血を塗り真っ裸で警察を返り討ちにする導入から引き込まれ丁寧な伏線回収が秀逸。
終盤の展開が特に良くミスリードにハマった。
真面目過ぎるからこそ心の隙を突かれた時に揺らぎやすく、浮気して主人公の凶暴性を開花させる場面が印象的。
暴力と性行為で性格の変化があった。
『セブン』や『羊たちの沈黙』、『死刑に至る病』を思わせる猟奇的な殺人鬼も好き。
両親が警察と精神科医の場合、子供の求める親の姿が「家庭」に存在しない事で、歪みやすくなる原因作りは流石。
とはいえもっと後味悪くしても良かった気がする
Yuki10

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