チッコーネ

吸血の館のチッコーネのレビュー・感想・評価

吸血の館(1979年製作の映画)
3.5
オーストラリア産のヴァンパイア映画だが、デビッド・ヘミングスのキャスティングやブライアン・メイの音楽担当など、英国からの客演が目立つ。
単なる「吸血鬼VS一般人」という設定ではなく「吸血鬼VS吸血鬼であることを拒む女」の図式が延々展開される、一風変わった脚本だった。
『夢』を媒介に描写を進める場面が多く、全体を幻想的な雰囲気が覆う。
エキストラの群れからメインキャラが忽然と現れ出る場面が多いなど、撮影もどこか優雅。
お食事前に目の光る演出がデビッドに充てられた時は、何だかワクワク…、全盛期に比べれば結構老けているが、それでも本作時点ではまだ、かわゆいおじ様。