TakayukiMonji

ハピネスのTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

ハピネス(1998年製作の映画)
3.9
「Welcome to the dollhouse」鑑賞からだいぶ間あいちゃったし、大学時代から観ようと思ってたから20年越しで鑑賞。
トッド•ソロンズ、独特の風貌からわかるように、捻くれた人間模様を描かされたら右に出る者がいないかもしれない。(自分が知る限り)

今作は、歪んだ性癖を持つ面々が交錯していく感じで、全編にわたり、気色の悪いシニカルな笑いが包む。シリアスに息子に自分のことを告白する父親のシーン、こんなシーン見たことないし。その息子がラストで、はにかんだ笑顔で、家族に報告するシーン。歪んでる。歪んでいく、が正しいか。
フィリップ•シーモア•ホフマン演じるアレンの気持ち悪さも際立ってたけど、その相手役になるクリスティーナの狂気もなかなか。
とにかくエグみのあるキャラクターが勢揃いしてて、なかなか濃度高い。

ドット•ソロンズはポストモダンの、もっと神経質なウディ•アレンと称されているらしい。ある意味で、毎回安定したシニカルさをキープしているあたりかなり言い当ててる。
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