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狼たちの処刑台のmayuchiのレビュー・感想・評価

狼たちの処刑台(2009年製作の映画)
3.5
【2017年118作目】

元海兵隊のハリーを名優マイケル・ケインが演じた今作は、公共団地やその周辺に住む不良少年やギャング達に、殺された親友の復讐を果たすクライムストーリー。

このマイケル・ケインという俳優さんは、どんな役を演じても「品」を感じますね。
おじいちゃまの俳優さんの中でも、とても好きな俳優さんです。

超ベテランですし、多作なので、私が観た出演作は少ないのですが、画面に映ると画が引き締まりますよね。
出演シーンが多くなくても、物凄い存在感。
こういう俳優さんってやはりスゴイな。

本作では、親友を無残に殺された怒りや、普段目にする物事へのやり切れなさ等が溢れてしまった結果、ハリーは復讐という手段を取ってしまった。
警察もアテにはならないのなら、この手で復讐をと思ってしまいます。
この気持ち、分からなくもないな・・・。

愛する妻も親友も亡くしたんですもの。
もう何も失うものがないんだから、こういう考えに辿り着いても不思議ではないですよね。

少し前に『手紙は憶えている』という作品を観ました。
こちらも、老人の復讐劇だったんですが、主人公の状況が違いましたね。
『手紙は〜』の方の主人公は認知症を患っていました。
本作は自分できちんと考えられる。
こういった違いはあったものの、どちらも哀しい物語でした。

どちらの作品でも、哀しさが痛いほど伝わる名優達の演技は素晴らしかった!

背景とかは全然違いますが、老人の復讐劇という題材は同じなので、見比べてみるのも面白いかもしれません。
私はどちらも好きですね(^_^)

ああ〜、1度でいいからマイケル・ケインに「お嬢様・・・だから私があれほど申し上げましたのに・・・やれやれ」と言われてみたいですヽ(´▽`)/
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