追悼・八代亜紀③

亜紀さん最初のヒット曲となった「なみだ恋」を題材とした歌謡メロドラマ。
亜紀さんは「なみだ恋」のほか「おんなの涙」を歌うのと、ほんの少し演技するのみ。

夜の新宿裏通り、という歌詞通り、ある晩中島ゆたかは裏通りで血塗れの谷隼人に出会う…それがなみだ恋の始まり。
中島ゆたかは美人だし、当時のイケメン谷隼人の熱さに対し、冷めた中島ゆたかの声の低さや無表情ぷりがなんだかお似合いに見えてきて、2人のなみだ恋を応援したい…けどそれに至るまでのどうでもいいドラマが長い。彼女が殿山泰司に襲われそうになったり、佐々木功に無理矢理やられたりするシーンなどが続く。客のおじさんと女の子のエロシーンも長い。
あと佐々木功って声は良いかもしれないけど、顔がビッグボーイのキャラクターみたいで昔からなんか怖くて。でも中島ゆたかの母とやってる最中「太平洋でゴボウを洗うようだ」という表現は面白いなと思いました。


本作はAmazon prime videoとゆーアプリを初めてダウンロードして見ました。
レンタルDVDしか見ない！と言ってたアナログのわたしが初めて配信を利用したのは、はからずも八代亜紀が見たいためだった。亜紀さんあなたはすごい人です。

ウーン、ストーリーは、かなり脈絡が酷い。殿山泰司登場は、ウキウキする。中島ゆたかは、美人お姉さんだが下手すぎる。そして八代亜紀！当時は、なんでも歌謡曲は、映画にしてたなぁ。雑な時代ですね。

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中島ゆたかと谷隼人の逢瀬と別れの舞台となる野球スタジアムの場面に感動。フェンスのすぐ前に立つ中島とフェンスに腰掛け高い位置にいる谷を真横から捉えたロングショットが意表をつく素晴らしさで、振り向くアクションを中心にした別れ＝消失の演出もこれまた良い。