こぅ

21番目のベッドのこぅのレビュー・感想・評価

21番目のベッド(2009年製作の映画)
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ベルギーのデボラ作品②連発の①

アレクシス・ドス・サントス監督による、
イギリス産【青春・ドラマ】。


幼い頃に家を出た父を探す為にスペインからやって来たアクセル(フェルナンド・ティエルブ)と、失恋の痛手から逃げる為にベルギーを出たヴェラ(デボラ・フランソワ)は、同じシェアハウスで暮らす事に…。


★脚本
スペインから
ロンドンに1人で着いたハタチのアクセルは、
幼い頃から母と転々とし、合計20のベッドで寝てきた。
朝、シェアハウスで目覚めるとベッドの隣にはハナ、2段ベッドからは、マイクが下りてきた。
昨夜の事は覚えちゃいない。

一方、
同じシェアハウスのヴェラと交互に生態が切り替えられる。
2人は、すれ違い程度で、まともな接触は無い。

ハリウッドなら
早速出会うが本作はそこから違う!

アクセルの
目的は、幼い頃に出て行った父親、アンソニー探しで、不動産屋で働いていと突き止め、学生と部屋探しの振りをして接近し、仲良くなったが、、
息子だと言い出せるのか⁈
後の
その結末の心境が伝わる。

ヴェラは、
本屋で働いている。
クラブでナンパしてきた X線男 と意気投合し、お互い名前も住所も本職も連絡先も知らずに付き合っていた。
次の約束もアバウトだ。
そんな仲がいつまで続くのか⁈

個人的にこんなミステリアスな付き合い方も 面白いかもしれない、と思わせた。

メイン2人の
meetsは、ようやくラスト20分だ。
そこから安易な運命的展開になるのか、、
が、注目ポイントだったが、、

特に大きな出来事は何も起こらない。
従ってクライマックスらしきも無い。


ラスト、
ヴェラが見たのは、、

全てがハッピーとはいかなくてもスッキリと 吹っ切った締め は好み。


★総評/撮影/キャスト
ジャケ写と邦題から
想起する 相手を取っ替え引っ替え という シモ に頼った内容では無かった。
良い意味で裏切られ、メインは ある意味、観る者を突き放した と言える。
ここは、安易なハリウッド産とは決定的に異なる!

確かに、
恋人でも無い相手と お気軽SEX したり、3Pで戯れて川の字で寝る といった、おフランスっぽい⁈日本人には理解し難い、現代若者の生態描写が有り、そこは想定内として、
主人公、アクセルの父親探しの旅、思春期の持つ父親像とは?
失恋して虚無だったヴェラの先は?
特別な出来事なんて起こらないが、しっかり 青春映画 として仕上げた良作。

邦題にある、
"21番目のベッド"の使い方/オチは地味だが中々オシャレ。

撮影は、
全編手持ちカメラによるが、ブレて観づらいという問題は無い。

アクセル役、
フェルナンド君は、スカしたイケメンより可愛い系で好感。

デボラ(22)は、
脱いだ本作よりも脱がなかった【譜めくり〜】の方が役柄と衣装でエロっ気があった。
こぅ

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