鎖園

時には娼婦のようにの鎖園のネタバレレビュー・内容・結末

時には娼婦のように(1978年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

号外/

なんでこんなにこの映画の評判悪いんだ〜???

なかにし礼に対する嫉妬か?


心臓発作時の

「意味不な悪夢能面踊り」

から始まり

「吹雪風鈴」

他の女イク途中の

「レースゲーセン」

「たらこスパゲッティー」

で箸休め


急に幻想小説風にギアチェンジする

「朝靄公園内のベンチに佇むギター少女」

カミさん三人と同居

        礼
    (愛人) (妻)
   少女 (レズ) カミさん

「密室内連動性」(が素晴らしい)


妻が妊娠、自分を粗末に扱う原因を作った少女を疎ましく思い、精神病院に連行、それを察知した礼は青森に直行・・




ここからが素晴らしい・・・

一気に黒沢清ばりのホラーに切り変わり

「東京でエロという視点から人間的帰還を果たした少女が青森に連行され

「また気狂いに戻ってしまいそれに絶望した礼が行った先の青森ねぶた祭りに茫然自失のまま出向き

「そこのラッセら〜ラッセら〜〜の掛け声と・・喧騒が狂騒に変わり。。。

「ふハハハハハふハハハハハ

「トランスし

「虚無的絶望から一気に!能面割りなリリースへ・・・




海岸に打ち上げられた礼に駆け寄る子供

ここら辺はフェリーニの喪失と再生


まだあった、仮面舞踏会で弟の妻を寝取っていた礼がお礼参りに自分の妻を弟に寝取られ

早朝仮面をつけたままの仮面夫婦でいることを拒んだ礼夫婦が別れを告げ




【首都高速道路の捻り曲がった道路の曲線がまるで直線に思うようにいかない人生】




苦痛と絶望の自浄治癒的回帰を小学校時分に住んでいた青森に求め自我のアップデートを行った私映画

ねぶたの熱狂に溶けるような礼さんを活写した前田米造さん

溶けて融解し煩悩が天空に昇華したなかにし礼さん

両氏のご冥福をお祈りします。
鎖園

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