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タタール人の砂漠の映画情報・感想・評価・動画配信
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『タタール人の砂漠』の
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動画配信は2025年6月時点の情報です。最新の配信状況は各サイトにてご確認ください。
本ページには動画配信サービスのプロモーションが含まれています。
目次
タタール人の砂漠が配信されているサービス一覧
タタール人の砂漠が配信されていないサービス一覧
タタール人の砂漠の評価・感想・レビュー
タタール人の砂漠が配信されているサービス一覧
『タタール人の砂漠』が配信されているサービスは見つかりませんでした。
タタール人の砂漠が配信されていないサービス一覧
『タタール人の砂漠』に投稿された感想・評価
むっしゅたいやきの感想・評価
2021/11/19 01:32
4.3
『人生』の縮図。
ヴァレリオ・ズルリーニ。
原作はディーノ・ブッツァーティに由る同名小説『Il deserto dei Tartari』。
「Tartari」は欧州でのタタール人への恐怖を込めた旧称「タルタル人」に由来し、イタリア語での発音は“タルタリ”となる。
フォローさせて頂いている方がクリップされた事で映画化されている事が分明し、思わず歓声を上げた作品である。
私にとってブッツァーティは幻想文学、マジックリアリズムの人であるが、本作はそれ等ジャンルに該当せず、僻地の要塞へ赴任し、30有余年を送る主人公の姿を通し、運命の悲痛さと時の流れの重さを著した名作である。
映画化にあたり当然乍ら組み換えや翻案も散見されるが、一部エピソードの割愛等、編集面でも工夫されており、年代記に有り勝ちな複数エピソードの乱立による駆け足感は低減されている。
但しアメリングの死の責をマッティ少佐一人に着せ、人生に起こり得る『誰の責任でも無い不幸と引責』の描写を無為とした点、また新たな中尉との邂逅のエピソードやマリアの話を削って『時の流れ』『払った犠牲』の描写を薄めた点、更には原作に無い無駄な会食シーンや隊の反抗、オルティスの最後を盛り込んだ点には個人的に感心しない。
本作の主題に就いては、岩波版の訳者後書きへ寄せられている故・脇功氏の言葉を引用させて頂く。
『この作品の主人公は人生というもの自体である。いかなる職業であれ、ずっと同じ仕事に従事し、そうした意味では閉鎖的な、単調な日々を過ごさざるを得ないのが、大多数の人々の人生である。そして人々はそうした日々に耐えるために、なにか価値ある出来事が起こるのではないかという幻想を、期待を抱き、保ち続ける。しかし、その間にも時は容赦なく流れ去る(タタール人の砂漠,2013)。』
流石と云うべき、短くも本作の全てを表した文章であろう。
尚、本作には巨匠、エンニオ・モリコーネによる劇伴が附されている。
叙情的なその旋律は、脇氏の言う『何かの出来事が起こる事を、待ち続ける人々』を著した本作に、切ない詩情を与えている。
期待値が高過ぎただけに辛口のレビューとなってしまったが、荒涼広漠な礫砂漠の風景が妙に心に残る良作である。
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優希の感想・評価
2025/07/13 15:19
5.0
個人的オールタイムベスト5本に入る1作
原作はイタリア文学を代表するディーノ・ブッツァーティによる幻想文学の傑作『タタール人の砂漠』 原作は既読
原作のエピソードをうまい具合に改変・取捨選択しており、ダメな実写化にありがちな無理な駆け足展開やエピソードの乱立がなく、しっかりと"1本の映画であること"を意識した構成をとっている
原作には非現実的な描写(バスティアーノ砦やタタール人)もあるのだけど、それは幻想文学としての表現であり"意味"を含んでいる
この映画ではそれらが変更されておらず、しっかりと原作の意味を汲み取って映画化しているのが嬉しい
士官学校を卒業した青年"ドローゴ"は「死の要塞」と呼ばれる"バスティアーノ砦"での任務につく
バスティアーノ砦は「いつか現れる」とされる"敵"そして強大な"タタール人"から国を守る最前線という重大な土地だった
そこで功績を立てて出世し英雄となることを夢見るドローゴは、新たな人生が始まるのだと心を躍らせて任地へと向かう
しかし実際にはもう長い年月タタール人が襲来したことはないのだという
「冗談じゃない」と、帰ろうと考えるドローゴであったが……
戦争映画のようだけど実際はそうではない
人生の虚しさ、冷酷なる時の流れ、運命の残酷を描いたアート系映画というのが実際のところ
原作同様、かなり示唆に富んだ表現を使う映画で──自分はこういう表現を好まないけどあえていうなら──哲学的なアート系映画だと思う
だからといって難解なのかというと、そうではないのが原作と本作の魅力的なところ
人間・夢・人生・虚しさ・運命……本作の持つ多くのテーマなどを、さまざまなメタファー・描写・エピソードに丁寧に託しており、一つ一つこれはなんだろう?と考えずとも楽しめる
本作は戦争映画ではないと書いたが、さらにいうと戦争を舞台にしたアート系映画でもない
なぜなら「タタール人は攻めてこない」から
そして待てど暮らせど「何も起きない」から
これこそが本作の肝であり、恐ろしいところ
タタール人はもはや伝説の存在と言われるほど
しかし「いつかタタール人が来るかもしれない」という可能性、つまり「自分が英雄になる」可能性を捨てられない
ドローゴは帰ろうとするが「任務についてすぐに辞めたら出世に響くぞ。あと少しの任期耐えろ」と説得される
ほんの少し、それも2年だけで終わりのつもりがその間に「タタール人が現れる兆候」を見つけてしまう
次の任期で来るかもしれない、と多少のイベントはあっても変わり映えのしない繰り返しの日々を送るうちに時は無慈悲にも過ぎ去ってゆく……
本作は音楽もすごく良かった!
淡く幻想的な旋律が映画と原作の雰囲気にマッチしていて、そして感じるものの種類が良かった
悲しいとか、そういうのじゃなくて、どこか優しい眼差しを含んだ憐れみというべき旋律
そんな感じがしてすごく良かった
広大な礫砂漠を映したショットやどこか閉塞感を覚えるショットも印象的に用いられる
これらは原作における重大な要素を決して取り落とすまいとする工夫だと思う
それと同時に映画的な要素として昇華しているのは見事で、例えば最初は視覚的に美しく映える礫砂漠が、映画の後半では鑑賞者の目にすらただ空漠として何もない虚しい台地に映るのは面白い
このように原作を再現しつつ映画的に昇華させた部分もあれば、原作改変した部分もそれなりに多い
例えば原作では30年もの時が流れるが、この辺の「時の流れ」については大きく改変してる
原作ではさまざまなエピソードによって「時の流れ」や「老い」などを意識させるようになっているが、これは小説ならではの表現なので改変したことを自分としては評価したい
役者を変えてもメイクなどを変えても違和感なく演出するのはほぼ不可能と言ってよく、1本の映画、1つの芸術としての完成度を欠くよりはこちらの方がいいというイメージ
また、とある人物のその後を描いたのも原作改変なのだが、これも1本の映画としてまとまりと味わいを持たせるためには必要不可欠だっただろう
ちなみに他にも好きな改変はあって……
上官の判断によって死んだ仲間に関する抗議
これはかなり気に入った
何一つ成すことなく空漠とした荒地に死んだ仲間、その存在を少しでも残そうとするかのように抗議を行う軍人たち
しかし、その抗議もまた、時が経てば終わり、そして風化していくだけの虚しいものにすぎない……
こんなふうに原作改変含めてエピソードなどがさまざまなものを表現している映画なのだけど
中でも主人公「ドローゴ」は原作・映画ともに素晴らしく印象的で素晴らしかった!
まさにドローゴは人生そのもののメタファー
人生の節目を迎え、新たな人生の始まりと偉業の達成を夢見て旅立っていく無知で若い青年
向かった先は荒涼として、何もない
閉塞的な環境で硬直したルールに縛られる
そして多少何か出来事があっても、全く変わり映えのしない同じことばかりの虚しい日々
毎日、毎日、同じことを繰り返す……何事も成せないことへの焦りばかりが募っていく
そんな日々から逃げ出そうと思っても、"負け組"の烙印を押されることを恐れて逃げることもできない
いつか自分にも何か、価値のある素晴らしい出来事があると期待して待ち続け、虚しい繰り返しを続ける
そうして待っている間にも時は過ぎ去り、歳をとり、衰え、新たな世代に追い抜かされ、病を得る
何一つ、何一つとして成し遂げられないまま、ただ時は過ぎ去っていく
ようやく「その時」がやってきても、もはや自分には夢を叶える力など、残ってはいない……
そして「死」を受け入れてやっと、屈辱と虚無感・絶望と諦念に蝕まれた人生は終わり、苦悩に満ちた心は安らかに眠る……
この静謐な、穏やかな絶望こそが『タタール人の砂漠』に込められた"1つの意味"であり、本作が見事に描き切ってみせたもの
ちなみに↑の文章はネタバレのようでネタバレではない感じなので安心して鑑賞してほしい
輸入盤Blu-rayなら入手は難しくはない……はずなので、ぜひ観ていただきたい
世界的文学が原作の、示唆に富んだ哲学的なアート系映画だからといって身構える必要は全くない
難しく考えなくても、普通に楽しんでるだけで、きっとドローゴの気持ちが痛いほど伝わってくるだろう
そして観終わった頃には、人生への絶望と虚無感・諦観が渦巻いて、心をどこにも逃してくれないだろう
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midoredの感想・評価
2024/07/31 16:25
4.3
20世紀イタリア文学を代表するディーノ・ブッツァーティの傑作『タタール人の砂漠』(1940年)を1976年に映画化した作品。俗世間から隔絶された砂漠の砦で「タタール人」を待ち続ける男たちに人生の儚さと夢の残酷さを見る。
これは戦争映画ではありません。主人公ドローゴは自分だと誰もが言いたくなるような思索的かつ普遍的な物語です。
明日には素晴らしいことがあるかもしれないと期待しながら生きるうち月日は驚くほどの早さで平凡にすぎてゆきます。子供のように微睡みながら登場した青年ドローゴのみずみずしさとラストの青白く疲れ切った横顔の対比は鮮烈で、悲しみと同時に決して得られないからこそ甘く匂う夢の余韻も感じました。
オルティス中佐のその後やアングスティーナの口髭など多少の改変はありましたが砦や砂漠のイメージはほぼそのままでした。おかげで読書の記憶を思い出しているのか映画を観ているのか分からなくなるくらい思う存分『タタール人の砂漠』にひたれました。せめて英字幕でもあればもっと深く感動できたろうにと思うと複雑ではあります。
実はクリップしてからどうにこうにも鑑賞したくてたまらず、カリフォルニアの非営利団体が運営するinternet archive で字幕なしで無料公開されていたのを見つけて見切り発車で鑑賞。こんなサイトがあるのも知りませんでした。便利な世の中になったものです。ちなみに米国の法律では合法とのことです。
イタリア語に不案内なため、軍服姿の男たちとウマと砂漠を眺める不思議な2時間になりました。それでもリマスターされた砂漠の映像美とエンリオ・モリコーネ氏による哀愁ただよう甘い旋律のおかげもあって心に沁みました。まだバスティアーノ砦で砂漠を見つめているような気持ちです。分からない言語での鑑賞は現地で見たボリウッドムービーふくめて人生2度目ですがなんでも試してみるものですね。ドローゴじゃないけれど迷っている間にも時は遁走し続けます。
ちなみに脇役にマカロニ・ウェスタンのスター、ジュリアーノ・ジェンマもいて原作にこんな目立つ奴いただろうかと思うくらい熱い男を演じていて印象的でした。
原作も岩波文庫で絶賛販売中なので全面的におすすめします。こちらはありがたいことに日本語で読めます!
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