yusukepacino

乳母車のyusukepacinoのレビュー・感想・評価

乳母車(1956年製作の映画)
3.5
鮮烈。この複雑な関係。何故この状況下において激昂せずにいられるのかが不思議。各々が落ち着いていて最早その行為自体が常態化した感じ。
父の不倫相手の子供を乳母車ごと連れて行く芦川いづみ。そこから展開していく物語。その彼女が相手方の弟に送った手紙にグッとくるものがあった。
引くに引けなくなってしまったと言う父の表情と潮の満ち引きを交互に捉えたショットが印象的。
修羅場になりそうなシーンにおいても冷静に今後について話し合う家族や相手が個人的には衝撃だった。
芦川いづみと新珠三千代は好きだな。
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