似太郎

ピーウィーの大冒険の似太郎のレビュー・感想・評価

ピーウィーの大冒険(1985年製作の映画)
5.0
【世界はひとつ🌍】

ティム・バートンの本格デビュー作であり、映画ヲタ/特撮ヲタの気持ち悪〜〜い🤮内面を覗いてるような雰囲気が濃厚な極彩色世界がある。

この白痴のおじさん(主人公)が盗まれた高性能自転車を取り返す迄をロード・ムービー風コメディとして作っているのだが、シュール過ぎてちっとも笑えない。要するに演出が荒削りなハワード・ホークス的ノリで進行する『Mr.ビーン』だと思えばいい。

最終的に白痴のおじさんピーウィーの自転車を奪還するためのドタバタ珍道中がラストで【劇映画】として再構築されるという『雨に唄えば』もびっくりなメタ的構成となって幕を閉じる。ラストの主人公の台詞「アレはボクだ」が印象的。

ありとあらゆる映画的引用(ジャック・タチ、007、ゴジラ、アラモetc…)を駆使したバートンならではのクリーピー/キモヲタ的一面が垣間見れてニヤニヤする出来栄えだ。あの竹中直人が一番好きなバートン映画として本作を選んでいる。(やっぱり竹中直人も同類だったのねw)

分かる奴には分かるし、分からない奴には全く分からないぶっ飛んだアウトサイダー・アートみたいなイビツさがありこの主人公の未熟児的気持ち悪さに「オェッ」となるか爆笑するか貴方はどっち!?😉
似太郎

似太郎