Maoryu002

マージン・コールのMaoryu002のレビュー・感想・評価

マージン・コール(2011年製作の映画)
3.4
2007年のリーマンショックをモデルに、金融危機の発端となった金融機関の内幕を描いた作品。
「マネー・ショート 華麗なる大逆転」とセットで観るのが面白い。

内容があまりにマニアック過ぎたのか、日本では公開されなかったけど、こういう内幕ものは大好きだ。
シブさも含め、「摩天楼を夢みて」に近い雰囲気。でも、こちらは登場人物の掘り下げはなく、一晩に起きたことを淡々と描いていく。

スタンリー・トゥッチ、ポール・ベタニー、ケヴィン・スペイシー、デミ・ムーア、ジェレミー・アイアンズ、ザカリー・クイント、サイモン・ベイカー、メアリー・マクドネルととにかく役者が豪華で、舞台劇のような彼らの演技を見るのが一番の楽しみかもしれない。
特にケヴィン・スペイシーとジェレミー・アイアンズとのやり取りは重厚で迫力満点。

結局、当事者たちは金のために顧客に損失を転嫁し、自分たちが生き残る道を選ぶ。これだから金融機関はいつも悪者扱いされちゃう。
そして、何かあったときに、“これは私の責任だ” と言えるトップがいいなと改めて思ってしまった。

結局、後半はかなりダレてしまい、この内容で2時間は長すぎた印象だった。
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