1924年、老富豪の若妻ステファニー(マチルダ・メイ)は船旅の途中で海に身を投げた娘アルバになりすますが、ブエノスアイレスで迎えに来た男にダンサー兼娼婦を強要される。やがて、裏社会の一匹狼で、タンゴしか愛せないチョーロ(ヴィンセント・ドノフリオ)に惹かれていく。
禍々しくも艶めかしいエロティックサスペンス。
日本に縁のある脚本家レナード・シュレイダーが監督で、「スペースバンパイア」「想い出のマルセイユ」などで一瞬ブレイクしたマチルダ・メイがヒロインを務める。
彼女と一匹狼が暴走するんだけど、ストーリーはハチャメチャだし、チョーロというかヴィンセント・ドノフリオの魅力がイマイチ分からなかった。アルゼンチンの闇社会の卑猥で無秩序な描写は良かったけど。
何より、タンゴの場面が盛り上がらなかったのが残念。もっと圧巻のダンスシーンを期待してたんだけどなー。
ひたすら魅惑のマチルダ・メイを楽しむ映画だった。美しい!
あと、何が起きても最後まで淡々と演奏を続ける楽団が笑えた。