少年向けの原作小説「HOLES」は英語学習を兼ねて既読。
原作を思い出しながら見ましたが、かなり原作に忠実だと思います。
ひいひい爺さんの代から続く呪いで不運な目にあう少年が主人公。
窃盗の濡れ衣を着せられ、少年矯正施設に送られて、
1日1穴を掘らさせられるという話です。
原作を読んだ時にも感じたのですが、
昔話と現在とのリンクが面白いところだと思うのですが、
子供向けということもあり、わかりやすさに重きが置かれていて、
大人が感心するような驚きはないんですよね。
そこに、ファンタジー要素とか、冒険要素とかが入り込んできて、
むしろ中途半端さと、強引さを感じてしまう。
とはいえ、子供向けの有名な作品の映像化という意味では、
何の落ち度もなく、よくできていると思います。
干上がった湖一面に広がる穴ぼこ。
そこここで穴の中からシャベルで掻き出された土が煙のように舞い上がる様子を
俯瞰でとらえた絵ヅラが面白かったです。
女教師から女ギャングに転職する役の人がなかなか良かったです。
キュンとするエピソードでした。
カーボーイの人が、ちょっとやり過ぎなところもあるのですが、
本人が楽しんでやってるのなら、まあいいんじゃないですかということで。
女所長のシガーニーはさすがの貫禄でやり過ぎることもなくよかったです。