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レナードの朝のcamusonのレビュー・感想・評価

レナードの朝(1990年製作の映画)
3.0
原作の医療ノンフィクションは未読。原題は「Awakenings」。邦題は詩的でさわやか過ぎて、個人的には今一つ。岸田智史の「きみの朝」だよが頭に流れてしまうようなイメージ。飾りのない原題の方が、内容にマッチしてると思います。

嗜眠性脳炎患者(表情が硬直、人間的な精神活動はほぼ停止)に、新薬を投薬したところ、劇的な効果があったものの、徐々に薬が効かなくなり、元通りに戻ってしまうというような話です。

原作未読なものの、相当に脚色されていることは容易に推測できます。

結果的に、既存のSF作品である「アルジャーノンに花束を」に近づきすぎてしまい、鉄板の感動は得られているものの、同時に二番煎じ感も否めないという、手放しで称賛できない複雑な気持ちになってしまいましたかね。

ロビン・ウィリアムズは適役でした。
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