映画公開当時はプロモーションが盛んで、
竹宮恵子画の金髪赤目でヘッドホンを装着した中性的な人物画と
ダ・カーポによる主題歌が強く印象付けられています。。
と言っても、当時小学生だったこともあり、
劇場に行って作品を見るには至ってなかったので、
約40年の時を経て鑑賞することとしました。
環境汚染により地球から脱出し、宇宙に住処を求めた人類。
よりリソースが厳しい宇宙コロニーでは、当然、超管理社会になるわけで・・・
試験管の中で生まれた子供たちが、血縁のない家庭に配属され、
一定年齢まで育つと軍役に付くようなしくみになっているようです。
そして、ありがちですが、人間社会を管理しているのはマザーコンピューター。
一方、一定の割合で、テレパシーなどの超能力を持った新種族が
突然変異的に生まれるという設定になっています。
幼少期から受ける検査により、新種族は抹殺される運命にあるものの、
抹殺を逃れた新種族達がレジスタンスとして活動しているようです。
新種族を殲滅すべく執拗に攻撃を仕掛けてくる人類との戦いが激化する中、
新種族が母なる地球への回帰をめざすという話です。
いろいろと設定が練り込まれていることはわかりますが、
あまりにも使い古された設定の組み合わせで、
これといった目新しさが感じられませんでした。
で、短い尺の中に、いろいろ織り込んだためか、
結局何が言いたいのか、何で感動させたいのかがよくわかりませんでした。
何より一番驚いたのが、
金髪赤目のヘッドホンの人が一度も登場しないことでした。
ソルジャーブルーと呼ばれる色違い(金髪ではなく青髪)の人が、
最初の方でちょこっとだけ登場するという、なんとも微妙なハズし方です。
プロモーションと作品とのイメージ乖離が甚だしいのですが、
どうしてそうなっているのか、とても謎です。
作画については、劇場用のアニメなのでそれなりに丁寧につくられていて、
当時としては十分なレベルだと思います。