特殊部隊映画でなく人間ドラマメインだし
大バットエンドだし
どこの誰向けに作った映画か謎な作品

【概要】
外国人の移住により年々犯罪が増加傾向にある国際都市、スイス・ジュネーブ。一日に3キロのコカインが消費され、住民の30人に一人は売春経験があり、2人に1人は銃を所持する…この街を命がけで守る男たちがいた。

突入・狙撃を主な任務とするスイス警察特殊部隊である。
部隊を率いるのは、正義感が強く、部下からの信頼も厚いアレックス。
ある日彼は、因縁の男が出所するという情報を得る。
男の名はビクター。幼い頃から兄のように慕い、共に警察に従事するも、犯罪に手を染め服役していた。彼はアレックスの別れた妻と娘の元に身を寄せながらも、マフィアとの接触を継続していた。
その頃アレックスは上層部の命令を黙殺、独断で隊員を引き連れ、ビクターの麻薬取引アジトに急襲する

【感想】
うーん
組織に良いように娘も利用され
仲間も主要人物も死んで
大バットエンドという胸糞映画好きな人だけ楽しめるクソ映画

始まると、どーやら警察官（それもSWATの隊員的なヤツ）が主人公なお話らしい、と。そーするとこのシンプルなタイトルから想像されるのはやはりごくシンプルなクライム・アクションであるのは当然だと思うのですが、そこから最後まで観てゆくと本作は（そーいう面も無くはないものの）もう少し毛色が違うとゆーか、元妻・娘・そして旧友と人間関係の全方位に因縁・問題を抱えまくったストレス満載な男のヒューマンドラマチックサスペンス、の側にかなり寄った作品なのですね（＋職場である警察内部にも問題がありつつ、当然事件ものとしてのお話も絡んでくる、と）。

そして、ソコで何よりも何よりも問題なのは、その人間ドラマの側面が在り来りだわ運び方もグッチャグチャだわで結論まるで面白くないとゆーことなのですね。加えて、前述どおり事件ものとしての話もグチャグチャと絡められてくるモンだから、正直もはやナンの話を観せられてるのか（観せたいと思ってるのか）もうサッパリ分からんのですよ。特にオーラスは、アレマジでなんなんすか？（モザイク全開なのも意味不明だし）率直にコレは近年稀に見るレベルのポンコツ脚本すね。

（余談）そもそも、ワタシなんで今作観ようとしたんだっけ…『リヴィッド』でこのコ可愛いなあ～！と思ったクロエ・クールーちゃんの数少ない出演作で、そーだと思って他の出演者調べたら『レミング』のローラン・リュカも出てるし…で観たのだったですわ。ワタシなんか、観たいと思ってリストアップした映画をイザ観る段になったら（リストがあまりにも長大すぎて）観るに至った経緯・理由はもはや思い出せなくなってる…なんてコトがザラなのですよね。本作で唯一好かったのは、観た理由だけでも思い出せたコト…かも知れません…（じゃなきゃあまりにも救いが無い…）

ジャケットやアオリ文から連想するような本格ポリスアクションではないのは確かで、これは過去の記憶(因縁)を絡めて繰り広げられる人間ドラマ。特殊部隊による突撃シーンは正直アクションものとして観ると痛い目にあうと思う。全体的にダラダラしていて間延びするけど、こういうとことんヘビーな話は嫌いではない。終盤あたりでどどどーんと盛大に入るボカシに何故か爆笑。