予想以上のカルト映画だった。
ソ連時代のSF映画が、これほどナンセンスとは。SFの論理性はいっさいない。右脳で感じろっていうことか。
人種の識別機やら加速器やらSF的小道具も出てくるが説明ない。そもそも釣鐘型の宇宙船が飛ぶわけがない。というように、SFの常識自体を笑っているようにも感じる。
緊張感がないどころか、ゆっくりしているし、とにかく「くー」である。力が抜けるポーズに「くー」の挨拶が続く。しまいには、おれも「くー」のタイミングがわかってきたぞ。
この映画の公開は1986年である。すでにスターウォーズは公開されているし、もちろんガガーリンも宇宙へ行っている。その上で、こんな無茶苦茶な発想ができるのか。尊敬します。