順慶

不思議惑星キン・ザ・ザの順慶のレビュー・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ(1986年製作の映画)
3.3
予想以上のカルト映画だった。

ソ連時代のSF映画が、これほどナンセンスとは。SFの論理性はいっさいない。右脳で感じろっていうことか。
人種の識別機やら加速器やらSF的小道具も出てくるが説明ない。そもそも釣鐘型の宇宙船が飛ぶわけがない。というように、SFの常識自体を笑っているようにも感じる。

緊張感がないどころか、ゆっくりしているし、とにかく「くー」である。力が抜けるポーズに「くー」の挨拶が続く。しまいには、おれも「くー」のタイミングがわかってきたぞ。

この映画の公開は1986年である。すでにスターウォーズは公開されているし、もちろんガガーリンも宇宙へ行っている。その上で、こんな無茶苦茶な発想ができるのか。尊敬します。
順慶

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