不思議惑星キン・ザ・ザの作品情報・感想・評価

不思議惑星キン・ザ・ザ1986年製作の映画)

KIN-DZA-DZA

上映日:2016年08月20日

製作国:

上映時間:134分

4.0

あらすじ

モスクワ、冬。技師マシコフは帰宅するなり妻に「マカロニを買ってきてくれ」と頼まれ外出する。街角で地方出身らしいバイオリンを抱えた青年に「あそこに自分のことを異星人だという男がいる」と声をかけられて、関わるのは面倒だから警察に、と提案するが「裸足で寒そうだから」という青年に付き合って、その怪しい男と言葉を交わす。自称異星人は「この星のクロスナンバーか座標を教えてくれ」と尋ねるが、まっとうなソ連市民…

モスクワ、冬。技師マシコフは帰宅するなり妻に「マカロニを買ってきてくれ」と頼まれ外出する。街角で地方出身らしいバイオリンを抱えた青年に「あそこに自分のことを異星人だという男がいる」と声をかけられて、関わるのは面倒だから警察に、と提案するが「裸足で寒そうだから」という青年に付き合って、その怪しい男と言葉を交わす。自称異星人は「この星のクロスナンバーか座標を教えてくれ」と尋ねるが、まっとうなソ連市民であるマシコフはそんな虚言を信じないで、男の手の中にあった〈空間移動装置〉を押してしまう。瞬間、マシコフと青年は砂漠のど真ん中にワープしてしまった!

「不思議惑星キン・ザ・ザ」に投稿された感想・評価

YuK

YuKの感想・評価

3.3
B級SFの名作ギャラクシークエストはこの作品の影響を受けてるんじゃないかという気がします。
TAROU

TAROUの感想・評価

4.5
制作側の一人遊びといえば聞こえは悪いかも知れんけど、映画ってそれも大事。
金かけ過ぎ。
もし自分が映画創れるなら、これが理想。
aoi

aoiの感想・評価

3.9
クー!
この映画がなんたるかは、クー!で8割がた表現可能である。

世の中の世知辛さをゆる〜く教えてくれる。
もっと激しめのシュルレアリスム系映画かと思ってたので、思いのほか脱力系で癒された。はじめは小憎たらしいオッサンも、だんだん可愛く見えてくるから不思議。

惑星キンザザでは、権力者は「エツィロップ」と呼ばれ、すしざんまい!的ポーズで「クー!」と挨拶しなければ「キュー!」と謎の光線でブチ殺されてしまう。ハイキングベアーかよお前らは…
「エツィロップ」が「police」の逆読みだと知り、遊び心とセンスに驚き。こういう皮肉の効いたヒネリは大好きです。

商売の元祖である物々交換は等価交換が原則。
惑星キンザザにいるプリュク人にとって、マッチがには喉から手が出るほど欲しい価値がある。価値=希少性×有用性
マッチだからヘンテコに見えるけど、煙草に置き換えるとこれくらい執着する人もいそう。
等価交換といえど、その価値を決めるのもまた人間。需要と供給が一致するかで等価か否かが判断される。
モノの希少性ならともかく、下手クソなバイオリン芸にチップがたくさん支払われるのだからサービス業は難しいな…

取引するにおいては、人類はみな性悪と心得よ!騙されるかもしれないという危機感を持つのは基本だぞ!
社会主義/資本主義、この手の体制批判は見やすくて面白い。
アルファ星人たちの、あいつら貪欲病だから植物になるべき説はとても心に刺さった。私達もそろそろサボテンになるべきなのかもしれない笑

人種差別と階級差別、ステテコの色で階級が決まる。「黄ステテコ様には二回クーだ」と寿司ざんまいポーズを二回 笑
私ははじめのビート刻んでるクー!の舞が一番お気に入りです。

# 221/2018
tukino

tukinoの感想・評価

4.0
ハリボテの宇宙船に小悪な異星人二人組のヘンテコなポーズと理解不能な言語を目の当たりにした強烈なファーストインパクトが忘れられない。
おじさん(とヴァイオリン弾き)の根本的優しさが招き続ける喜劇は物語終盤に生まれる宥和的な友情ドラマに昇華されてゆく。

鈴の付いた鼻輪を身に付け「クー」やら「キュー」やら、全編に渡るこの緩いくだらなさが荒唐無稽な物語に嫌悪感を持たせず、序盤以降から翻訳こんにゃく使用疑惑が浮上する程に地球語で流暢に会話する光景に若干の違和感を感じるが、まぁいいやとなってしまう。
不条理な世界観にこっそりと曖昧に風刺的表現を描写しただけでは無く、終始とぼけながらも不可思議で滅茶苦茶な世界をセンセーショナルに表現した計算高い濃密な作品。癖になりそう!
じむん

じむんの感想・評価

3.7
騙されたと思って観てください。靴下の男再登場からが素晴らしい
2018/8/29
@高円寺unknown

たのしかった(寝た)
tomyam

tomyamの感想・評価

3.0
ヤン・シュヴァンクマイエルのアリスみたいな映画かなと期待してみたけど、割と退屈だった。
mato

matoの感想・評価

3.2
地球から遠く離れたヘンテコ惑星に飛ばされた2人の男。鍵を握るのはマッチ棒!? 「ク〜」一言で大方のコミュニケーションが成立したり、マッチ棒が通貨だったりとシュールな世界観は楽しい。 マシコフは異星人を友達と言うけれど、こいつら絶対友達じゃない!さんざん利用するだけ利用してあとはポイされるだけ。お人好しにもほどがあるんじゃないかな、マシコフさん!

このレビューはネタバレを含みます

こんな奇抜な映画は初めて観たけど独特な世界観が好きで個人的にはおもしろかった。
SF映画と言うと大体近未来の地球とか高度な技術をもつ惑星の話がイメージしやすいが、この映画は文明が進んでいるんだか遅れているんだかわからない設定もなんとも良かった。(特に冒頭、宇宙人達がボロボロの宇宙船から出て来て話す言葉が「クー」だけかと思ったら、「言語中枢の理解は難しいんだ」とか言って急に流暢なロシア語を話し始めたのはツボだった。)
こうゆうスローテンポな映画は観ていて飽きやすいけど、次は何が起こるんだろうと言う好奇心が強くて全く飽きさせなかった。劇中よく分からない変な事ばかり起きていたけど、最後主人公達が無事地球に帰還して良い感じに終われたのがなにより。
ハリウッドよ、
これがソ連製スター・ウォーズだ(笑)

頑張らない系脱力ヘンテコSFと思いきや、社会主義への密かな風刺が込められた本作。体制批判=収容所送りというリスクに負けず当局の検閲をかいくぐって上映された結果、ソ連では1570万人を動員するほどのカルト的人気を博した。その勇気はまるでデス・スターを奇襲した反乱軍のようである。今でもロシアに行けば挨拶は「クー!」で通用するとかしないとか。

横暴なエツィロップは「POLICE」を逆さまに綴ったもの。プリュク星ではカツェ(マッチ)が莫大な価値を持つという設定はインフレで物の価値がおかしくなった状態を表している。社会主義は富が平等に分配される制度かと思いきや、実際は真っ先に権力者によって搾取され、人民に配給されるのは絞りカス。働いたら負けなので生産性は落ち、金はあっても物資は手に入らない。宇宙船の部品を探して砂漠を彷徨う主人公の姿がそこに重なる。

そしてもう一つのテーマは人種差別。本作のロシア人主人公はグルジア人の青年と協力するだけでなく、現地の宇宙人も見捨てない優しさをみせる。この意図は監督自身がグルジア出身であることを鑑みれば明らかである。
しかし残念ながら、公開から20年が経っても民族紛争は続いている(映画『オーガストウォーズ』を参照)。もちろん差別はロシアに限ったことじゃない。

そんな深読みもできるし、ただただシュール世界観を楽しんでもOK。地球の皆さまは全員パッツ人ですので、万がいちクロス番号215の惑星プリュクに転送されてしまった場合はツァークの装着をお忘れなく。黄ステテコ様には2回クー。

ちな、DVDのホーム画面を放置しておくとスクリーンセーバーが発動して謎のエンドレスクー状態になるので必見(笑)
>|