『リリアン・ギッシュの肖像』初鑑賞。サイレント期から活躍した伝説の女優へのインタビュー。生き生きと大いに喋るギッシュお婆ちゃん。グリフィスの逸話はじめ貴重な話が聴ける。映像と音楽だけで伝える、まさに世界言語だったと述べるサイレント映画への誇りと、自身を評価する時のクールさがカッコいい。サバサバとした語りっぷりでちょっと高峰秀子も思い出した。
『リリアン・ギッシュの肖像』は、シネ・ヌーヴォの「映画作家 ジャンヌ・モロー」で。『八月の鯨』の4年前、90歳のギッシュの若々しさに驚く。昔の作品も映って、あの一目で分かる瞳と佇まいの魅力に重なっていく。聞き手のモローの尊敬と優しさに満ちた表情が伝播するいいドキュメンタリーだった。