ハードボイルドを撮らせたらその手腕に定評がある監督さんの映画です。
ジョニー・トー 監督にはちょっとかなわないですケド。
なかなかおもしろいです。
1組目
噛み合う性質の2人がなんとなく出会って、別れて、再会してその気持ちを確かめ合い、そしてまた別れる。
ポイントは、それだけの間には時が確実に流れていて、人間として果たさなければならないことがあると自覚するに至っている。
それによって2人がシンプルに一緒に生きていくのを難しいものにしている。
2組目
最愛の奥様を自身の仕事の巻き添えにして壊してしまった警官。
哀しいのは、奥様は警官を忘れてしまった。
両者ともに生き伸びたことにより近くにいるのに遠いから存在になってしまった。
この2組の絡み合う物語です。
相手を利用するけど、そのことを気がかりとしてしまうような甘さ、弱さやあざとさも描いています。