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BEAST COPS 野獣刑警のXXXXXのレビュー・感想・評価

BEAST COPS 野獣刑警(1998年製作の映画)
3.8
アンソニー・ウォン兄貴の隠れた名作!
ゴードン・チャンとダンテ・ラム共同監督。

香港警察の刑事の終わらない夜を描いた作品で、麻薬組織を追ったり、ナオンとイチャコラしたりと刑事の日常を描いてます。

アンソニー兄貴は、ほぼ真っ黒なグレーに近い刑事の役で、麻薬組織やらとズブズブな関係です。
マイケル・ウォンが主演ではあるんだけど、アンソニー兄貴に完全に喰われてます。
若き日の『メイドインホンコン』のサム・リーも若手刑事役で出演。
今や悪の象徴と言える香港警察だけど、一介の刑事はこんな生活を送っていたようです。

ダンテ・ラム監督なのに、相当のんびりしたと言うかコメディ寄りの作品です。
しかし!後半アンソニー兄貴が、LSDと酒を大量に飲み、覚醒して頭を蛍光灯で殴られ、刺されてるのに、血ダルマになりながら、執念で麻薬組織の悪党との対決するシーンは、クライマックスだけスプラッターホラーになっていて、アンソニー兄貴は、一応刑事の役なのに完全に目がイッていて殺人鬼みたいでした。笑

気になったのが、香港のクラブでのシーンで、自分が若い頃東京のクラブでも流れていた曲が流れていて、なんかシンミリしました。笑

トンデモカルト刑事コメディなのに、香港映画界最大の栄誉、香港金像奨では賞を総ナメ!
香港映画界の懐の広さが伺えます。
ちなみにジャッキー・チェンは、なぜか最優秀主演男優賞を10回以上ノミネートされてるのに、一切縁がなかったんです。ジャッキーが香港から離れた理由の一つな気もしますね。

そうそう、香港映画の復活ぶりがネットニュースなどになってますが、ウォン・ジーワーの『毒舌大状』という作品が、史上初の1億香港ドルを突破したとのこと。香港での年間興収記録は『アベンジャーズエンドゲーム』の2.22億香港ドルなんだけど、
2012年公開の『アベンジャーズ』第1作目の年間興行記録は超えたとのことで、MCUを蹴散らして、香港映画界復活の狼煙がついに上がりました!
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