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七人樂隊のXXXXXのレビュー・感想・評価

七人樂隊(2021年製作の映画)
4.5
香港映画見ようね会、2025年はバキバキにかっ飛ばしていくから、よろしくなッッ!!👊

香港映画界の監督七人が奏でるラプソディ。サモ・ハン、アン・ホイ、ユアン・ウーピン、パトリック・タム、ジョニー・トー、リンゴ・ラム、ツイ・ハークが競作した作品です🇭🇰

「稽古」監督:サモ・ハン
50年代:香港の京劇の学校、師匠(ティミー・ハン)と幼少期のサモ・ハンの物語。

『七小福』を思わせる作品で、実のサモの息子が師匠役を演じているのが、感慨深い。京劇と言う香港文化の継承。

そして、未来の世代への継承を描いてます。ジャッキー・チェンが学校の同級生にも関わらず、ジャの字も出ないのが悲しすぎる😫

「校長先生」監督:アン・ホイ
60年代:とある小学校で校長先生と若い女教師や、児童との交流を描いた作品。

アン・ホイ監督らしい心温まる作品。現代人が忘れてしまった人情を感じました😢

「別れの夜」監督:パトリック・タム
80年代:高校生カップルの話。彼女がイギリスに移住することになり、2人の行方は?
チャウ・シンチーのトピックが嬉しかった!!

ウォン・カーウァイ監督の師匠と言える監督作品で、色彩や独特のセリフ回しが印象的。山口百恵の「秋桜」のカバー曲が出てきます😳

「回帰」監督:ユアン・ウーピン
香港返還直前の90年代、カンフー好きのおじいちゃん(ユン・ワー)と孫娘の交流を描いてます。いやぁ、ウーピン監督上手いな。

このエピソードが一番面白かった。ウォン・フェイホンネタや、ユン・ワーのカンフーが見られたのが嬉しい👊

「ボロ儲け」監督:ジョニー・トー
ゼロ年代、投資に命を賭ける三人の男女。SARSの流行により、間抜けのカラとなった茶餐廳の風景がコロナ禍と重なります。

注文の取り間違えで、思わぬ大儲けをする姿が面白い。タバコの煙で満ち溢れていた店内が禁煙となり、メニューも現代化するのが面白い。『奪命金』に似てましたね。
『レイジング・ファイア』の悪役が、印象的な若手俳優のトニー・ウーが出演。

「道に迷う」監督:リンゴ・ラム
リンゴ・ラム監督の遺作となった作品。かつて彼のバイオレンス映画の常連、サイモン・ヤム主演。失われゆく香港で、今いる場所を見失い、香港を彷徨う老人の物語。

自らのアイデンティティを失いつつある香港人の姿を、暗喩してるかの様でした。

皇后戯院と言う、かつての香港の名物映画館の名前が出てきた!サイモン・ヤムが迷子になってた、中環地区の歩道橋は俺も何回も歩きました😭

「深い会話」監督:ツイ・ハーク
未来の精神科病院。医者と患者の会話は何処までも噛み合わない。

「君はマギー・チャン?」の掛け合いがおかしい。最近のツイ・ハークではなく、『ツイン・ドラゴン』を彷彿させるおバカエピソード。ラストはメタな結末に🤣

消えゆく香港映画を懐かしむ映画...?
とんでもない!新しい希望を感じました!

まもなく日本でも公開される『トワイライト・ウォリアーズ』のメガヒットに続き、ウォン・ジーワーとマイケル・ホイ主演の『ラストダンス』が、香港映画のありとあらゆる興行記録をブチ破るなど、地元香港では社会現象になってる様です!!

2025年新春、今ここに高らかに宣言するー。香港映画は決して負けない!決して死なない!!🔥🔥🔥
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