男はくらいよ監督さそり

オペラハットの男はくらいよ監督さそりのレビュー・感想・評価

オペラハット(1936年製作の映画)
4.5
フランクキャプラ監督では『素晴らしき哉、人生!』と姉妹編。ゲイリークーパーが美しく、巨額の遺産が入った素朴で純粋な田舎の変人をアメリカの良心そのもので演じていて、彼の最高演技だと思う。それを最初は騙して記事を書いてた女記者をキャプラ組のジーンアーサーが演じる。『或る世の出来事』『ローマの休日』の逆バージョン。人を信じる事の尊さを描き続けたキャプラ監督の世界、大好きです。『天国から来たチャンピオン』とか影響されている。愛すべき脇役たちも素晴らしい。前澤社長同様、貧乏人に金を配る人はいつの世にも変人扱いされ、叩かれるという事か。