オペラハットの作品情報・感想・評価

「オペラハット」に投稿された感想・評価

LaserCats

LaserCatsの感想・評価

4.0
アダム・サンドラー版をリメイクと知らずに先に観てしまったのですが、オリジナルはこのゲイリー・クーパー版。
親戚の莫大な遺産が入り、田舎から都会へやって来た正直者で善良なディーズ氏が色んな人の思惑に巻き込まれて…という筋や笑いのネタは大体同じなのですが、サンドラー版が明るいコメディという感じで通す一方、こちらはやっぱりフランク・キャプラらしい作りになっているように思いました(特に終盤)。
唐突すぎるオープニングシーンからちょっと笑えるコメディで、渋い男のイメージのクーパーがかなりお茶目なのも魅力的でした。色々考えさせられることも多いのですが、主人公がつぶやく「人を傷つけて何がうれしい」という言葉が特に印象に残りました。
タイトルだけ見てミュージカル映画かと思って借りたら、めっちゃ素敵なラブロマンス&法廷映画でした(*´∀`*)
(勝手に変なジャンル作るなw)

監督フランク・キャプラだし、展開が「スミス都へ行く」に似てるとかそんなんいいんです!!
こういう善人が報われる系 映画いいよね~(∩´∀`∩)

都会に住む大富豪のおっちゃんが交通事故死。冒頭の事故シーンのダイナミックさには爆笑。あの死に方は壮絶すぎるだろw

叔父の死を受けて、田舎町に住む甥っ子(ゲイリー・クーパー)が莫大な遺産を相続することとなり、街へやってきます。
お金目当ての人は近づいてくるし、マスコミも彼の記事を書こうと躍起になります。
そんな中、彼は街で出会った女性と恋仲になるのですが、実は彼女は特ダネ目当てで近づいた新聞記者だったんです……

センセーショナルな記事で変人扱いされる彼なんですけど、それを見て笑ってるお前らの方が変人ちゃうん?っていう違和感を感じさせてくれるんですよね~。

2人のラブロマンスもなかなか素敵だったし、後半の急展開からの法廷シーンのスカッと感は凄かったです♪

同じくフランク・キャプラ監督の「我が家の楽園」の法廷シーンや「スミス都へ行く」の議会シーンのスカッと感はこの映画が元だったのかなぁ~なんてことも思っちゃいましたよん。

でもさ、タイトルの「オペラハット」だけがやっぱ謎。
これ 原題の直訳の方がいいんちゃうんσ( ・Δ・ )?
犬

犬の感想・評価

4.0
チューバ

田舎町で幸せな毎日を送っていたディーズの元に、大富豪である彼のおじの遺産2千万ドルが転がり込む
しかし、ニューヨークへやって来た彼を待ち受けていたのは金目当ての汚い連中ばかり
その後彼は、正体を隠して接近してきた女性記者ベイブと恋に落ちるが……

遺産相続を巡る騒動に巻き込まれる善良な男の姿を、コメディタッチで描いた社会派ドラマ

監督はアカデミー賞監督賞を3回受賞したフランク・キャプラ

平凡な男がある日突然億万長者に
大豪邸に住み、生活が激変して戸惑うばかり

そして、彼が導き出したお金の使い道とは⁉︎

イイですね〜
社会のためになる

田舎町が大騒ぎ!
こんな盛り上がるんですね

終盤の裁判は若干長い
でも、皆んなで大笑いです笑

ロマンスも良かった
女性ってズルい〜
Ricola

Ricolaの感想・評価

3.9
突然巨額の財産相続権が舞い込んできたディーズ(ゲーリー・クーパー)。

善良な彼の財産を狙う人々と、彼を利用しようとした新聞記者、ベイブ・バネット(ジーン・アーサー)の関係と闘いを描いた作品。


勧善懲悪は観ていてすっきりするし、やっぱり好き。

あとこんなに若いゲーリー・クーパー、見たことなかったけど純真で正直者が似合う青年だった!
「オペラハット」
大富豪だった叔父の死により莫大な遺産を手に入れたディーズは、田舎からNYへとやってくる。突如富裕層の仲間入りを果たした彼の周りには彼の財産目当ての者や、社交界のパパラッチらが押し寄せる。慣れないNYで偶然知り合った女性ベイブに惹かれるディーズだったが、彼女こそ彼のゴシップを狙う記者だった。1936年、米。

だって1936年ですよー!!!
古い映画は好きだけど、30年代の映画なんてほとんど手を付けてないと思う。こんな時代にこんな素晴らしい映画が撮れるなんて、そしてこの時代にこうして鑑賞できるなんて、もうただただ感無量です。うれしい。

キャプラスクの世界の始まりでしょうか。ゲイリー・クーパーとジーン・アーサーのラブストーリーなんですが、「人のあたたかさ」を感じて観たあとにはほっと気持ちを落ち着かせてくれる。
これが「スミス、都へ行く」につながる。後半のくだりはまさにそれ。「スミス〜」ほどの力強さ、泥臭さはないけれど、信じる者に訴える真摯さが伝わる。「オペラハット」の原題は「Mr.deeds goes to town」だし、「スミス、都へ行く」はそのまま「Mr.smith goes to Washington」です。どうせならtownでなくNew Yorkがいいとこだけどね。

ベイブは仕事のため(その仕事ぶりに対する評価のため)にディーズに近づくが、都会にはいない彼の人の良さ、純粋さにしだいに惹かれていく。
キャプラの映画でとにかく心洗われるのはこういうところ。現代では忘れ去られている、失いかけている心の美しさを見せつけられる。
最初はそういったマイナーを、汚れたメジャーが馬鹿にする。丸め込まれそうになるものの、最後には正義が勝つと言わんばかりにどんでん返しをして幸せとは何かを教えてくれる(ネタバレごめんなさい)。
心をずたずたにされ、裁判で何も弁解しないディーズに、傍聴していたベイブが突然証言台にのぼる。自分を弁護する発言にも心の揺れないディーズだったけれど、告発者のシダーからの売り言葉に買い言葉で、ベイブは思わずディーズを愛していることを告白してしまう。そこでディーズは目が覚める。このままではいけない、自分は正当な人間だと主張しなければ、と。

その例の後半、法廷シーンなんですが、私の大好きな「34丁目の奇蹟」のように進むんですね。告発者は被告に恨みがあって、精神異常を主張する。でも被告に親しみを抱く傍聴者たちが味方になってくれる。ラスト私も混ざりて〜ってなる。
そして、ちゃんちゃん♪って〆る手前のロマンスがまたクラシックムービーらしい〆でいいんだよね。
ひけた

ひけたの感想・評価

3.9
スミス都に行くと似ている

フランクキャプラの映画

あったまる
田舎で平和に暮らしていた純朴青年が、億万長者の叔父の遺産を相続するために都会に出てきて金目当ての取り巻きの陰謀に巻き込まれていく。「スミス都へ行く」と同じ構造のストーリーだが、主演がゲーリー・クーパーで、割とハードボイルドなイケメンになっている。かっこいいけど、極端なやつで結構イライラする。しかし、フランク・キャプラって司法や議会のような制度を信じてないんだろうな。邸宅のオペラの展開とか中途半端で全体に雑な印象だったな。
2017.11.25 DVD(字幕)
kyon

kyonの感想・評価

3.5
本日はキャプラの『オペラ・ハット』。

田舎町の青年ディーンは突然巨万の富を遺産相続することになり、都会へ。
しかし都会には、彼の遺産を目当てに色々な思惑や誘惑が潜んでいる。その誘惑の1つが新聞社の花形記者のベネットによるハニー・トラップなのだが、女性と付き合った経験のないディーンは彼女に惚れ込んでしまう…。

というね、ああ、青年よ…となる始まり笑
その始まりから、事態は二転も三転もして、裁判沙汰になるのはキャプラっぽい。
善人が窮地に追い込まれてからの復活劇、勧善懲悪ではないけれど、『スミス、都へ行く』の前兆しかない。
田舎と都会の関係性もありそう。


若いゲイリー・クーパーがディーンを演じているんだけど、お美しい…、『モロッコ』から5〜6年して、良い年の取り方を…やっぱり体格が良いから、スーツがキマリますね。

ただディーンが善人設定なのはわかるんだけど、ちょっとどこか短気な雰囲気だったり、結構ボコッと一発くらわせたりしている感じがいわゆる典型的な当時の善人像だったのか気になる…。少なからず現代からしたらちょっと荒っぽいところもあるよなぁ、と。

面白かったのはベネットの描かれ方!新聞記者、っていくつかの作品でも見るから、女性が社会進出した中で就ける職業の1つだったんだなぁと思いつつ、キャプラ作品は女性が良い意味で強い気がする。情に厚い男性を支える女性の姿が後ろから、ってよりは横で、あるいは前から引っ張っていく感じ。

それとベネットがハニー・トラップ的な、自分の女性性を利用して自分の為に行動を起こす姿がなんだろう、良かった、自覚的で。
男性と平等を目指している途中のこの時代に、あえて自らの性を認めてからそれを自覚的に用いる部分にある種の映画における娼婦性を感じる。

ただベネットは新聞記者だから、他のレディと同様に帽子を被ってる。帽子もやっぱり記号だよね。

30年代特有のハイキーがベネットをキラキラに輝かせ、クーパーの美しさもより増量。笑

キャプラの傑作、『素晴らしき哉、人生!』までの伏線を拾い上げていく作業のよう。
積み重ねて、この傑作を生んだんだから、その積み重ねを観るのも面白いね。
pier

pierの感想・評価

4.6
誠実だけど垢抜けない役柄がクーパーにもってこいでした。
やっぱりキャプラ。
初フランクキャプラ。
若きクーパー、イケメンだ〜。

最後の畳み掛けが最高に気持ちよかったな、
邦題も的外れでなく洒落っ気ある。