爆裂BOX

アサルトD(デーモン)の爆裂BOXのレビュー・感想・評価

アサルトD(デーモン)(2005年製作の映画)
3.3
元軍人の新人保安官ジニーの配属された刑務所に留置された謎の男が突如怪物に変身。殺戮を繰り広げる怪物から逃れる為ジニーは囚人たちと協力する…というストーリー。
アサイラムが放つモンスター・ホラーです。タイトルは「アサルト13」に便乗したんでしょうね。まあ、閉鎖空間で警官と囚人が協力して共通の敵と戦うという設定は似ているといえますが。
主人公のジニーが保安官として刑務所に配属された同日に収監されてきた謎の男が突如自分の腕を食いちぎったかと思うと中からメダルを取り出して獣人のような怪物に変身して看守を血祭りにあげ、閉じ込められたジニーは囚人たちと協力して脱出を目指します。この囚人たちがそれぞれ信心深い者や無口で力の強い者、元神父やリーダー格などキャラ付けされていてそこら辺は中々面白かったですね。まあ、どんなキャラか明らかになる前に殺される奴もいますが。中でもアフロ頭の黒人タイリスは一番キャラ立っていて楽しかったですね。常にぺちゃくちゃ喋りまくっていて最初はウザかったですが、段々愛着わいてきました。主人公のジニーも警官らしく正義感強いですけどいざとなったら元軍人らしく詳しい拷問の解説で脅したりする所も中々好きですね。
登場する怪物はメイキングでもデーモンと呼ばれてますが、原題や作中でも説明されてる通り「シェイプシフター」というどちらかというと魔物や妖怪に近いんじゃないかな。スパナチュでもよく出てくる敵ですね。見た目は獣人の様な感じですが、この着ぐるみは良くできてたと思います。
ゴア描写は主に最初の方に集中してますが、.チープながら中々頑張ってたんじゃないでしょうか。
後半で明らかになる怪物の真の目的や裏切り者などの展開は結構楽しめました。最後に主人公と生き残る人もちょっと意外でしたね。
後、メイキングなどの映像特典が充実してたのには笑っちゃいました。
アサイラムらしくチープな作品ではありますが、意外と楽しめましたね。