録画しては消去し、リストに入れては外し…
ウィリアム・フリードキン監督の刑事モノの傑作をやっと鑑賞。
フランスとアメリカを結ぶ麻薬密輸ルート(フレンチ・コネクション)。マルセイユからニューヨークへ密輸されるヘロインをめぐって、NY市警の敏腕刑事ポパイことドイル刑事と相棒ラソー刑事が、国際麻薬シンジケートの黒幕を追い詰めてゆく……。
スリル満点の地下鉄の追想劇、執念すら感じるリンカーンの解体、一気にギアが上がる高架下のカーアクション。
ハラハラ、ドキドキ、凄まじい見応えだった。
そして、あまりの男臭さに噎せてしまいそうだった。笑
オールロケとザラついたドキュメンタリータッチの映像がより緊迫感に拍車をかける。そして自然光に拘った撮影はマルセイユの風景美を際立たせ、70年代の喧騒のNYを体感させられる。
暖かい高級レストランで食事する組織のボスと、寒さで震えながら張り込むポパイの対比は見事だし面白かったなぁ…
コーヒーを投げつける気持ちもわかる。笑
正直、犯人逮捕の為には手段を選ばない、ガサツで荒っぽいポパイを最後まで好きになれなかった。
当然、魅力を理解するにも至らなかった。
けれど…
取り敢えず、タイトルの意味がわかった事は一番の収穫?!
映画史に残るカーチェイスを観ることが出来たのも収穫!
そしてアメリカン・ニューシネマなオチじゃないところにモヤッとするものの、実話性を感じるし、嫌いじゃないし、逆にカッコ良さも。
噂通り『ブリット』に並ぶ本格カーアクションが堪能出来る作品だった。
因みに、ジーン・ハックマンは翌年作に続けて3作品が好み!