すずき

ピーター・パンのすずきのレビュー・感想・評価

ピーター・パン(1953年製作の映画)
3.0
ロンドンに住む少女ウェンディと、弟2人ジョンとマイケルは、ピーターパンを信じる子供だった。
ある日、父親に子供らしい空想はやめて大人になれ、と叱られたウェンディ。
しかしその夜、本物のピーターパンが彼らの部屋に現れた!
ピーターパンは、3人をネバーランドへ案内するが、そこでは宿敵の海賊フック船長が悪巧みをしており…

ディズニー長編アニメーション第14弾。
ギャグあり、アクションありの活劇だけど、あんまりハマらず。
何が良くなかったというと、キャラクターが基本的にクソガキしかいない所だ。ピーターパン本人も含めて。
しかしそう思ったのも、自分の幼児性が強いからであって、人間が出来た大人なら「子供らしくて可愛い」と感じるかも。

後半、いつまでもネバーランドにはいられない、と主張するウェンディとピーターパンの意見が対立する展開は良かった。
だが、その後すぐにフック船長が襲来し、そこら辺がなあなあになっちゃうのは頂けない。

あとインディアン描写と女性描写が現在では問題ありそうだ。

良かった所は、フック船長&スミーのキャラクター。
ドジな悪役一味って、タツノコアニメ感あって好き。
フック船長は大塚周夫さんが吹替で、同じくドジな悪役の、モリアーティ教授(犬ホームズ版)を彷彿とさせる。
ちなみに中の人ネタでもう一つ言うと、ピーターパンは「AKIRA」の金田だ。
ピーターパンと金田、一見全然違うけど、根本は似通ってるような…?

ティンカーベルもエロ可愛くって良かった。
まあコイツもご多分に漏れず、クソガキなんだけど。妖精って言うか小悪魔。

アニメーション的には、序盤の空を飛んでネバーランドへ向かうシーンが好き。
構図も当時にしてはダイナミックかつ、丁寧に動いている…と思う。