ゆるいけど妙なリアリティ。
主人公はオタクだけど、行動力はそこそこあるし、コミュ障ってほどではない。
ジョックス側の皆さんもそこまで嫌な奴らではないし、親御さんは常識人。
リアル。
コメディ映画ということもあって、一部「んなアホなw」という部分はありますが、上に書いたようなリアリティがあるので映画の雰囲気を壊すということもありませんでした。
リアリティを持たせつつ、地味にしすぎない。この辺りのバランス感覚がうまいなと思いました。
劇中で使われてる曲は、昔のジャミロクワイにシンディローパーなど、絶妙に古めの名曲達。これらも、映画全体のゆるくてリアリティある雰囲気を上手く作っていました。
それから主役の人。
ドンくさい人にはドンくさい役は演じられない。
終盤のパフォーマンスは圧巻。そこからの日常にありそうなハプニングは思わず笑ってしまいました。
何となく作ったら絶対に失敗したであろう、製作者のセンスが光る一作。