TKSD

プロミシング・ヤング・ウーマンのTKSDのネタバレレビュー・内容・結末

3.9

このレビューはネタバレを含みます

見せ方上手も、主人公が気の毒過ぎてモヤモヤした一作。それが狙いかもしれませんが。

途中まではとても良かった。
被害者と同じ地獄を見せるがその地獄は本当には起きていないという、中盤までの復讐の仕方はすごくスマートだし、悔恨に苦しむ弁護士とのくだりは本作の白眉です。このまま人生を取り戻す方向にいってくれたらと思いましたが、そうはなりませんでした。
主人公を破滅に向かわせたのは彼氏のせいだったわけですが、彼が加害者一味だったという設定は必要だったのか…。

加害者は許されるべきではないけど、これでは主人公があまりにもかわいそう。自分の人生を捨て、親友のカタキ討ちのために命を投げ出すことも辞さないというのは、美談のようだけどモヤモヤしてしまう。結局自暴自棄の極みに。

主犯は殺人容疑で逮捕されましたが、あの状況だと正当防衛になってしまうかも。その辺も、スッキリしきれない部分。

設定上ほぼ不可能でしたが、幸せになりつつケジメもつけさせるというハッピーエンドがよかったです😭
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