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菩提樹のCHEBUNBUNのレビュー・感想・評価

菩提樹(1956年製作の映画)
3.5
【「サウンド・オブ・ミュージック」先行作品】
今日紹介する映画はこちら!
「Die Trapp-Familie(トラップ一家)」こと「菩提樹」です。
あれっどっかで聞いたことがと思うかもしれませんが、まさにその通り「サウンド・オブ・ミュージック」です。

あちらの10年前1956年に西ドイツで作られた作品で、当然ながらどちらもマリア・フォン・トラップの半生を描いている。

今となっては、「サウンド・オブ・ミュージック」が有名になり過ぎて風化してますが、これがなかなか面白い。

まず、「サウンド・オブ・ミュージック」と違い、ミュージカルシーンは少なめです。しかし、まるで2000年代の時代劇のように、「ここぞ!」というところで7人兄弟・姉妹の美声、そしてマリアの美声が轟くこと轟くこと。
さらに、西ドイツ映画な為か、社会主義や全体主義に対する批判が力強く打ち出されている。マリアが何度も「自由」を訴え、堅物で独裁的なトラップの心の壁を破壊していく。これは、間違いなく「サウンド・オブ・ミュージック」より強い

最後に、「SING」に嵌った人に本作をオススメしたい。物語終盤のコンクールシーンで、「こりゃ失敗するだろう」展開のハラハラドキドキ感によるカタルシスは、「SING」の終盤に訪れる「アレ」に近い高揚感が得られます。

以上、掘り出しもの紹介でした。
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