蝉丸

天と地との蝉丸のレビュー・感想・評価

天と地と(1990年製作の映画)
4.1
上杉謙信を主人公に、史上有名な第四回川中島の戦いをメインに描く歴史大作。バブル最盛期の映画で金かかってる。

前半は乱世の武人として非情に徹しきれない謙信と、それを身を以て窘めようとする重臣宇佐美定行との葛藤、そして定行の娘乃美(なみ)との決して結ばれることのない淡い恋模様が描かれる。後半はひたすら武田軍との合戦。

調略・裏切り・合戦、殺伐とした戦国期の人心と対比するかのように描写される日本の四季が美しく、乃美の笛の音に一層無常観が高まる。「美」を意識した演出が素敵。

武田軍=赤鎧、上杉軍=黒鎧で統一された合戦シーンは壮大。
数千人規模の足軽に数百騎の騎馬隊が所狭しと暴れまわる。 のだが・・・よく見ると所々でカナダ人エキストラがサボってやがる(;_;)ここ減点。

津川雅彦演じる武田信玄は、光栄とかのゲームに出てくる信玄のイメージそのまんま。はまり役もいいとこ。
一方の謙信は・・・やっぱ渡辺謙にやって欲しかった。
蝉丸

蝉丸