ミナカ

借りぐらしのアリエッティのミナカのレビュー・感想・評価

借りぐらしのアリエッティ(2010年製作の映画)
4.0
療養のために母が昔住んでた家にしばらく滞在することになった翔。そこには小人が住んでいた、、、

まずこの映画、背景や美術がめっちゃ素敵です!住居は庭は植物に囲まれ、使い込まれた家具たちからは深い味わいを感じさせる。

そして小人たちは人間の道具を全く違う使い方をしてる!釘を足場に、ホチキスの針をハシゴにしたり。なんて夢があって素敵なんだろう!!僕たちの家にも実はこんな小人が住んでいて、夜になると動き出して色々と楽しい事をしていたら、、、そんな事を考えると胸が踊ります🙂

ビスケットを解体して小麦粉に戻すシーンなども盛り込まれており、リアルな生活感を醸し出してる。

視点も小人目線。見慣れたはずの場所はこうも違って見えるのかと、とても新鮮な気持ちになります。この世界にず〜っと浸っていたい!

小人と人間、大きさは違えど同じ言葉と心を持った者同士。人間と出会ってしまったアリエッティは、警戒しながらも人間への興味を抱いていく。やっぱり人は人を求めてしまうんだと嬉しくなる。

けどやはり人間と小人の共存はできず、次の居住地に向かう小人家族。

繋がってまた離れていく様が、切なくも生きる力を感じさせる3人でした。

寡黙だけれど頼りになるお父さんが大好き!
ミナカ

ミナカ