彼女曰く
「人間の家から気づかれないように少しずつ必要なものを借りてくるの」
という“借りぐらし”の小人・アリエッティ
幼い頃から患う心臓の手術前
静養のために
叔母の家へ連れられてきた少年・翔
二人が、出会うつもりもなく出会ったことから物語は始まる。
大きさは違えど、同じ年頃の二人は
お互いに近づこうとする。
そこに思慮はなく、むしろ身勝手なふるまい。
父の言葉を無視して翔に会い
「私たちを放っておいて」と言うアリエッティ
「守ってあげられたらな」とか言いながら
小人の家を壊してでも、ドールハウスのキッチンを届ける翔
二人それぞれの行動が
小人一家の引越しを決定づけるわけで
…相手のこと、もう少し考えたらわかるでしょ!
と、こちらはツッコミの一つも入れたくなるわけだが
まだ、自分を取り巻く外の世界を知らない
若さというか
幼さというか…
二人は別れることになるけれど
この失敗があり
未來に対する大きな不安があり
だからこそ、二人は近づいたのでしょうね。
優しい
絶望と希望の物語なのね。と見ると
翔の呟きー「アリエッティ、君は僕の心臓の一部だ」
も響いてきますね(^_^)
大きな人も、小さな人も、地球に自然に寄生して
「借り」ている
迷惑かけることが生きること
…と、この物語は伝えたかったのかも
始まりに、彼はこう言うでしょ
「あの夏、僕は…」
ってね(´∀`)