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トゥルース 闇の告発のクリームのレビュー・感想・評価

トゥルース 闇の告発(2010年製作の映画)
4.0
これはキツイ。が、実話ベース。アメリカの警察官キャシーが、民間軍事会社からボスニアに派遣される。そこで偶然、傷だらけの少女を保護した事から、闇の人身売買を捜査し、暴いて行く社会派サスペンス。眼を覆いたくなる様な不快な状況が映し出されるので、心を消耗しますが、観る価値のある映画だと思います。



ネタバレ↓



旧ユーゴスラビアの崩壊後の混乱を収める為に沢山の国連軍が平和維持の為に派遣されたのだが、この国連関係者、地元警察、売春組織が一体となって人身売買に関与していたと言う恐ろしい事実が、ベースの作品。何も知らずにウェイトレスのつもりでやって来た少女達が、劣悪な環境下で暴力によって支配され、売春をさせられる。この描写がかなりショッキングでした。キャシーが、その事を暴こうと奮闘するが、勿論、組織が一丸となって揉み消します。ラストもキャシーは会社をクビになり、証拠を持ち出す事に成功しマスコミにリーク出来たものの国連側は、これを否定。人身売買に関わった者達も自国に帰され罰せられずに終わっている。後味の悪い話なのだが、この事実を埋もれさせては、いけないと思うし、これを作品にした勇気も凄いと思う。良作です。
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