遊

13回の新月のある年にの遊のレビュー・感想・評価

13回の新月のある年に(1978年製作の映画)
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台詞にも登場したけど、ファスビンダーが「自分を解き明かす」ためにつくった映画なのかな それくらいにファスビンダー本人の人生そのものが作品の核になっていた

性転換手術をしたが、「別に男が好きなんじゃない」というあたりでぐっとのめり込む 一気に分からなくなるから 複雑怪奇な他人の心の中なんて分かるわけない、でも何もかもが理解できないわけじゃない 突然室内でテレビのモノマネして踊り出すのも、好きな人のために性転換するのも、分からないと分かるは常に不可分のままで眼の前に居る

何回でも観て、何回でも分からないままでいたい作品
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