tyapioka

イノセンスのtyapiokaのレビュー・感想・評価

イノセンス(2004年製作の映画)
3.7
前作よりはストーリーがはっきりし、わかりやすく感じた。ある意味ストーリーがないから、理解する必要がなく、気楽だったのかもしれないけれど。自分の存在だとか、現実だとか夢だとか、哲学的な要素がエンタメとしてでなく、そのままの状態で提示されているように感じた。その理屈っぽさを圧倒的な絵の力で退屈させないのは凄い。どことなく不安になる要素がちりばめられており、なぜかその不安が心地よい。しかし、不思議と見終わったあと、これといって語ることができない。犬、人形、子供、何かしらに意味を求めている人たちと、飛び越えてしまったような少佐。どこにでもいて、どこにもいないような存在。ブレード・ランナーっぽさを感じた。
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