しりたん

マスターズ・オブ・ホラー/悪夢の狂宴のしりたんのレビュー・感想・評価

2.0
原題:TWO EVIL EYES

【特典映像】※DVD版と同様です
・2人の巨匠の眼(インタビュー)
・サヴィーニのEFX(メイキング)
・エイドリアン・バーボー インタビュー
・トム・サヴィーニ インタビュー
・劇場予告編


この映画の存在は知っていましたが、観る気が起きなかった。
今回BD板が再販されたのを期に鑑賞しました。
ジョージ・A・ロメロとダリオ・アルジェントが影響を受けた小説家、エドガー・アラン・ポー著書の映像化とのことですが、私はエドガー・アラン・ポーの存在すら知りません。
とりあえずホラー映画って事で観たわけですが、今一面白くなかったかな・・・。

1話目の「ヴァルドマー事件の真相」(The Facts in the Case of Mr. Valdmar)ではカチカチに凍った人間がみどころだろうか?
このエピソードはジョージ・A・ロメロが担当。
大富豪の財産を巻き上げる悪女の話です。
この悪女演じるのは『クリープショー』の第4話「箱」で性格が悪すぎる女を演じていたエイドリアン・バーボー。
今作で再び嫌な役にキャスティングされていた。
刑事役にトム・アトキンス。
ジョージ・A・ロメロの奥さん、クリスティーン・フォレストもチョイ役で出演。
特典映像では凍った人間の出来栄えにジョージ・A・ロメロは
満足だと語っていた。映像で見せるための細かい制作を特典映像で語っていて、制作の苦労話のほうが面白かった。

2話目の「黒猫」(The Black Cat)はダリオ・アルジェントが担当。
主役はハーヴェイ・カイテル。近所の老夫婦の旦那役に『スーパー・マグナム』でベネット役を演じていたマーティン・バルサム。
刑事に『星の王子 ニューヨークへ行く』でマクドウォール役の
ジョン・エイモス。
気が合わない黒猫を殺めてしまうハーヴェイ・カイテル。
ネコに手を掛けるシーンは、もちろん作り物を使用しているのだが、見事に生々しい。撮影中には動物愛護が本当に手をかけているのでは?っと、なって見に来たそうです。
腐乱死体と凶暴化したネコのシーンは素晴らしい。

メイクはトム・サヴィーニです。特に「黒猫」のラストは素晴らしい。
特典映像にはトム・サヴィーニの自宅シーンがあり、ゾンビのマスクやら武器やら色々なものが所狭しに置いてあり、撮影者の「それは何?」の疑問に答えている。

ダリオ・アルジェントが始めに考えていたのはホラー映画に携わっている人を集めて、各自1話、エドガー・アラン・ポー著書の物を映像化する案。
予定が合わなくて、結果 今作になってしまったわけですが、
実現していたらカルト作になっていたかもしれない。
ダリオ・アルジェントの娘、アーシア・アルジェントも特典映像に若干出ていておどろき。
本編よりも特典映像の話が面白くて、特典映像は一気に観てしまった。
しりたん

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