歩く肉

テナント/恐怖を借りた男の歩く肉のレビュー・感想・評価

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)
4.2
集団と個、アイデンティティ。
日常を蝕む隣人の不気味さは「ローズマリーの赤ちゃん」、精神崩壊する様は「反撥」に通じる。
壊れゆく己を客観的に観察するもう一つの自分。狂気に陥ったあとの、錯乱した世界、好き。
印象的だったのは、身体と自己認識への言及。四肢を切り落としても、私は間違いなく私だが、頭と胴体を切り離されたら、果たしてどちらが私と言えるのか。
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