オーウェン

テナント/恐怖を借りた男のオーウェンのレビュー・感想・評価

テナント/恐怖を借りた男(1976年製作の映画)
3.7
「チャイナタウン」の後のスキャンダルによってフランスに戻ったロマン・ポランスキー。
思いっきり低予算だが、ポランスキーのホラーに予算は関係ないと証明された。

古びたアパートに越してきたトレルコフスキー。
前の住人が自殺したことや、その友人の存在。
さらには家主や隣人、隣の住人などがトレルコフスキーは気になってしょうがなくなる。

思い込みから疑心暗鬼になっていくという、その心理を恐怖に変えていく。
ポランスキーの恐怖演出は絶好調であり、特に女性がトイレで包帯をぐるぐる巻きにしているシーンは鳥肌が立つほど。

ポランスキーは主演も兼ねており、妄想から女装にまで取りつかれていくという役柄。
「ローズマリーの赤ちゃん」とまでは言わないが、かなりの恐怖を感じられるホラー作品に仕上がっている。
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