ものすごく突き刺さった。
ギャング時代から刑務所に入るまでの彼を知らなかったから驚いたし、それだけで一本の映画みたい。
天啓を受けたことも、信じる人に尽くす姿も、その人に信じられず裏切られたことも、旅に出たことも、そこで己を見つめ直し進むと決めたことも、不安と恐怖の中で一歩ずつ歩んだ姿も、全部突き刺さる。
デンゼルワシントンのマルコムの誠実さがまた込み上げてくる。
演説のシーンが、白黒のテレビ画面視点と会場視点とを行き来していて、テレビ画面視点の時は歴史をみているような気持ちになり、会場視点の時は時代を超えて今を共有しているように感じられてハッとさせられる。
Xの由来、願いとも言える思いに触れられてよかった。
私欲のために命を奪って我を通すのは間違ってる。