hajime363

マルコムXのhajime363のレビュー・感想・評価

マルコムX(1992年製作の映画)
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マルコムXを射殺した犯人が取り押さえられるシーンがとても悲しい。

NOI時代の人種に関する発言は若干過激ですが、外見的な特徴(辞書で“白と黒”の定義を調べるシーンは印象的)を黒人同士の団結を促すための共通項として逆手にとって、肌の色を越えた融和はその次ステップという理屈には納得感があった。
それだけに、いつの間にか宗教(価値観)の対立になっていく過程は悲しい。

射殺事件で物語が終わっていたら、あまりにも悲しすぎますが、映画としてはラストのシーケンスで彼のアプローチが実を結んでいるフォローがあったので良かったです。

「残念ながら、この国には今も
意見の相違を殺人という形で
解決しようとする人間が大勢いるのです」
マルコムXの暗殺を受けて、キング牧師が語ったシンプルな言葉が残りました。
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