歩く肉

みんな元気の歩く肉のネタバレレビュー・内容・結末

みんな元気(2009年製作の映画)
-

このレビューはネタバレを含みます

サム・ロックウェル巡礼のつもりが、図らずもロバート・デ・ニーロのアイドル映画を観てしまった。高校生の頃に観て、感動した記憶があり、かなりいい印象を抱いていたが、改めて観ると、広角的な構図は好みだったものの、話や演出があまりにもおセンチすぎて虫唾が走った。(ジュゼッペ・トルナトーレ映画のリメイクだからだろうか)
デニーロが子供たちを幼い頃の姿のままに見てる演出を多用していたけど、それって本当は子供たちの現在に大して興味ないんじゃないかと思えたし、子供たちも父親に対してどれほど愛情があるかは分からないが、歩み寄っているとしか見えない。
最後はいい話に纏めているけど、よくよく考えたら、やっぱり程よい距離感を保ちつつ、みんなでそれなりに仲良くやろうという訳だから、別にこの旅を通して何か成長したとか、関係に変化が生じたとも思えないのよな。というか、デニーロが子供たちを幼い頃の姿で見る場面がものすごく嫌なんだが、それって自分の親との関係に似ているからかも知れない。世間的にこの映画はそれなりに評価されているところを鑑みると、きっとわたしが家族というものに対して、求めすぎなんだと思った。
歩く肉

歩く肉