このレビューはネタバレを含みます
SFヘルスラッシャー
〜SFキレイな汚物〜
もちろんクソ映画だと期待して見たのですが、意外や意外、なかなか丁寧に作られているキレイな汚物でした😃
核戦争で荒廃し男が激減した近未来。荒地の女共を妊娠させて人類を増やすという軍部の作戦の要として、精子量の多いレイプ犯の主人公が選ばれ、釈放される条件として作戦への参加を強要させられます。男のイチモツは軍部の所有物として鋼鉄のパンツで覆われ、逃げると爆発します。
ここまででモラルと知能指数の低さにかなりゲンナリしますよね。性犯罪者の汚いブサイクなオッサンが主人公というのは受け入れ難いです。どう考えても応援できない。ストーリーもバカみたいなセクシー路線ほぼポルノコースだし、視聴を断念しそうになります。
しかし待ってください。ここから様子が変わります。少なくとも半分ポルノのようなクソ映画ではなく、ちゃんと作られたSFファンタジー作品でした。掘り出し物感あり。
⚠️以下ネタバレです⚠️
確かに主人公はブサイクなおっさんですが、どうやらいい奴のようで、レイプ犯といのは誤解っぽいです。ストーリーはセクシー路線ではなく、女達を監禁する謎のカエル人間軍団との戦いとなります。
🎬フロッグタウン
カエル人間が住むフロッグダウンのロケーションがかなり良かったですね。巨大な工場跡地かなんかを舞台にしていて、廃墟好きにはたまらんビジュアルでした。まあ一瞬しか映らないですけどね😅せっかくのいい場所がもったいない。
🎬カエル人間
彼らの特殊メイクがスターウォーズみたいに気合いが入っていて楽しかったです。
完成度の高い被り物で、ちゃんと口も動くしまばたきもします。レトロな良さがありますね。かなりキモいけど😅
特にカエル女がキモかったですね。なんで種族が違うのに人間に欲情するんでしょうか。ドラえもんがしずちゃんに欲情するのと同じ不思議を感じました。
カエルのくせに胸があるのも不思議でしたね。哺乳類か。お前らは産んだら産みっぱなしの、数撃ちゃ数匹生き残るだろ的な放任主義だろ🤣ドラえもん竜の騎士で恐竜人間に胸があるのと同じ違和感を感じました。
ドラえもんこそ我がフィクションの原体験である!
🎬九つの命をもつ爺さん
九つの命というのは当然ホラで、ラストに普通に死にますが、なんてタイムリーな発言でしょうか。長靴を履いた猫の映画を上映している今見れて幸せです。
しかし爺さん、あの感じだと生き残るとばかり思ってましたがちゃんと死ぬのね😅主人公ハーレムラストには邪魔だということか。なかなか良いキャラしてたので残念です。
🎬クライマックス
フロッグタウンから脱出し、そのままバギー戦車とのカーチェイスになります。主人公が外をみて「ハンドルを切れ!」と叫び、大砲の弾を避けます。
砲撃って目視で避けられるの?😅
ふざけたストーリーですが、思ったより下品ではなく、お色気程度に抑えていて、特撮も凝っていたのでなかなか楽しかったです。もちろん子供には見せられませんが、好きな人がいてもおかしくないレベルですね。