たぼ

終の信託のたぼのレビュー・感想・評価

終の信託(2012年製作の映画)
3.5
本作は川崎協同病院事件がベースで、いわゆる長期間病に苦しむ患者の尊厳死、安楽死がテーマとなっている。

しかしながら、論点にあたっては死人に口なしという言葉があるようにこの辺りはグレーゾーンで、判断が非常に難しい。
私は、時と場合によっては死ぬこと、逝くことが幸福な場合があると思う人間なのでこの医師の取った決断には賛成なのだがどうも一般定義での医者という職業は、あくまでも“生かす”ということが最優先事項らしい。
患者がどんなに苦しみのたうち回ろうが、生かす為の努力をしなければならないのだと。

本当の“幸福”とは一体何なのか、色々考えさせられる作品であった。
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