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おじさんに気をつけろ!の一人旅のレビュー・感想・評価

おじさんに気をつけろ!(1989年製作の映画)
5.0
ジョン・ヒューズ監督作。

兄夫婦の留守中、姪と甥の面倒を見ることになったバック叔父さんが巻き起こす騒動を描いたコメディ。
ジョン・キャンディの魅力と存在感が爆発した作品で、キャンディ扮する叔父バックが家の内外で縦横無尽に大暴れする。姪たちのちっちゃさもあって、バックの巨大な図体が強調されていて、思わず“デカい・・・”と呟いてしまうこともしばしば。バックがいるだけでアメリカの平均サイズの家ですら狭く見える。そのくらい巨大。見た目だけで既に強烈なのに、行動もまた常識外れでぶっ飛んでいて笑いに笑った。キッチンから持ち出せないほどの超巨大ホットケーキをクッキングしたり、犬にトイレの青い水を飲ませていたり、小児用便器に跪いて放尿したり、爆音と尋常じゃない量の煙をモクモクさせた自慢のボロ車で子どもの送り迎えをしてみたり・・・。これらはほんの一例で、何かしでかしてない方が逆に珍しいほどバックの行くところには常にトラブルがつきまとうのだ。
内容の80%はギャグ、残りの20%は糞生意気な姪との心温まる(?)エピソードで構成されている。観終えた後の後味もいいし、とにかくジョン・キャンディの魅力を心ゆくまで満喫できる作品だ。
また、『ホーム・アローン』に出る前のマコーレー・カルキンが甥役で出演している。セリフはそれほど多くはないが、既に天才子役の片鱗を見せつけている。特に、初対面のバックと交わす質疑応答で見せる淡々とした口調は凄い。このカルキン特有の小生意気で冷めた演技がそのまま『ホーム・アローン』に引き継がれていったことがはっきり分かる。ちなみに『ホーム・アローン』の製作・脚本担当は本作監督のジョン・ヒューズ。
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