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メシア・オブ・ザ・デッドの堊のレビュー・感想・評価

メシア・オブ・ザ・デッド(1973年製作の映画)
4.2
とにかくサントラがほしい。ディレイのかかりまくったノイズがずっと鳴り響いているのだが、ノイズよりっていうよりもっとポップ。メロウなエンディングも、気狂いピエロゾンビも、スーパーマーケット内のあれこれにしても妙にヨーロッパしている。射撃練習をしているガソリンスタンドの店員ってので笑ったのに、その後の狂人顔の俳優の圧がすごい。
ニュルンベルクのマイスタージンガーが流れる車内で「「待ち」からの帰りか?」なんて狂人が聞くもんだからブギーポップの統和機構かと思った。
「もしも革命が起こったら、青白い手のデカダンだと言われるわ、と笑った」←意味不明。

次これでいこーぜ、的な現場を想像するとたのしい。人体発火!ありがとう。
裏庭の石をひっくり返してびっしりついているダンゴムシのように天井に張り付いたゾンビの群れのショット、こわ!
ラストの海岸のあたりでカーペンターの『ザ・フォッグ』思い出した。

監督脚本ウィラード・ハイクって、ルーカスの側近で『インディ・ジョーンズ』、『アメグラ』の脚本の人なのね……。
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