ばあばちゃん

動くな、死ね、甦れ!のばあばちゃんのレビュー・感想・評価

動くな、死ね、甦れ!(1989年製作の映画)
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収容所地帯の町で暮らす少年少女の過酷な運命を鮮烈かつ叙情あふれるタッチで描く。

第二次大戦直後のソ連極東の収容所スーチャン。12歳のワレルカは母親と二人バラック暮らし。雪の校庭で行進練習。と突然トイレが溢れ返り、悪臭が学校中に漂う。イースト菌を使ったワレルカの悪戯だった。その日帰宅すると母は愛人と情事に耽っており、彼女に片想いの隣人の炭坑夫はそれを覗いて憤然と立ち去る。言うなれば吹き溜まりのこの町。発狂した元学者は配給の小麦に泥を混ぜむさぼる。収容所では15歳の娘が特赦になろうと妊娠を望んで男に体を開く……。

少年のその後は続編「ひとりで生きる」