OASIS

ぼくたちの奉仕活動のOASISのレビュー・感想・評価

ぼくたちの奉仕活動(2008年製作の映画)
2.8
警官に逆らった罰により、社会奉仕活動として児童施設でボランティアする事になった二人の栄養ドリンク販売員の話。

ポール・ラッドとショーン・ウィリアム・スコット共演のコメディ。
黒人のオッパイ好きのマセたガキとファンタジー世界にのめり込んで現実逃避する青年の二人に振り回されるのだけど、青年役のクリストファー・ミンツ=プラッセの痛いオタクっぷりがハマっていた。

黒人少年は大人をからかう事に楽しみを見出して滅茶苦茶に振る舞うし、青年は親の言う事は聞かずリアルで行われているバトルゲームに夢中。
それを止めようとはせずに、諦めたかのように子供と向き合おうとしない親達からは、子供への愛の足りなさが垣間見える気がしました。

バトルロイヤルゲームに参加する事となり、そこではケン・チョン演じる王様が出てくるのだけどこれには笑った。
憎たらしい役が本当似合うわこの人は。
ただ、後半になるとバトルロイヤルがメインになって黒人少年のエピソードの積み重ねが弱くなっている気がした。
普段の子育てや主人公達と親との交流がもっと描かれていたなら、親と心の距離を持つ子供達との感動的なエピソードもあったかもしれないと思うと残念ではある。

あまり説教臭くなり過ぎてもどうかとは思うので、コメディとしては僅かにそれを匂わす程度で抑えているのはむしろ好感が持てる方だとは思う。
子供達とのやりとりは笑える部分も多かったので、ある程度は楽しめました。
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