叔母の葬儀に出席する為にマックはバンド仲間と共に14年ぶりに帰郷。しかし、久しぶりにあった父親の様子は少しおかしくなっていた。そして謎の殺人鬼が現れる…というストーリー。
田舎を訪れたバンドに襲い掛かる殺人鬼の恐怖を描いたスラッシャーホラーです。
葬儀を済ませた翌日帰ろうとするもロケバスが故障してしまい、滞在を余儀なくされる。マックの様子もおかしくなり始める中、殺人鬼が一人、また一人とバンドメンバーを襲っていく、という内容です。
あんまり評判よくないんで期待せずに見たのが功を奏したのか、それなりに見れましたね。ストーリー展開としては田舎を訪れた若者達が殺人鬼に襲われるという定番の展開です。
過去の忌まわしい事故や、そこから現在に飛んでカップルが殺される冒頭は掴みはOK!という感じですね。そこからも叔母の葬儀の為訪れた田舎で、葬儀の場で禍々しい言葉を吐く村人の女性や意味深で怪しげな言動目立つ父親や同居人に現れる殺人鬼と田舎ホラーやティーンズホラーの定番の要素盛り込んであります。
冒頭の犠牲者から次の犠牲者が出て、バンドメンバーが本格的に襲われていくまでが結構長いんですが、バンドメンバーや登場人物のキャラが立ってて、彼らの会話等のやり取りも面白くて個人的には退屈せずに見れましたね。如何にも田舎の怪しげな男という感じだけど、射撃とピアノの腕が上手いビリー・ボブが個人的に面白いキャラでした。主人公の怪しすぎる父親を「スペース・バンパイア」のスティーヴ・レイルズバックが演じてます。ただ、女優さん二人がパッとしないのが痛いですね。特にヒロインはもっと他にもいなかったのかな。冒頭で殺されたカップルの彼女の方が美人だったぞ。後、最後に登場する車の修理頼まれてた女の子も可愛かった。最後だけの出演なのが勿体ない。
主人公のマックは実家で過ごして作業手伝ったりするうちに、バンドの事がどうでもよくなったような態度見せてバンドメンバーや恋人から様子がおかしくなったと心配されるようになります。なので、後半になるまで主人公なんだけど活躍するシーン少なくて影薄いです。
案山子姿の殺人鬼は「ジーパーズ・クリーパーズ」のクリーパー彷彿とさせます。斧や死神が持つような大鎌を使って殺していきますが、ゴア描写が無いのは寂しいですね。ロングショットになったり、オフスクリーンになって肝心の描写が無いのはホラーファンとしては残念極まりない。
怪しい父親やビリー、更に様子がおかしくなってる主人公と誰が殺人鬼なのか最後まで解らない展開は何となく「スクリーム」思わせるものがあって面白かったですね。
最後に明らかになる犯人には「生きてたんかい!」と思っちゃいましたよ。あんな火だるまになってたのにあんなキビキビ動いて人殺せるっていくらなんでもタフすぎないか。
ラストの生き残ったメンバーでバンド組んでるのは(特にビリー参加してるのは)良かったけど、でもいくら何でも何もなかったかのように爽やかに演奏し過ぎじゃない?(笑)殺された仲間初めからいなかったみたい(笑)
懐かしい感じのするスラッシャーホラーで、ゴア描写なかったりと残念な点はありますが、個人的には普通に見れました。