LEONkei

緋文字のLEONkeiのレビュー・感想・評価

緋文字(1972年製作の映画)
2.5
アメリカ文学の〝緋文字〟をヴィム・ヴェンダース流に映画化した作品。

17世紀のアメリカはニューイングランドを舞台に姦通の罪を犯し、出産した父親は誰なのか…と言うザックリとしたストーリー。

当時は姦通の罪は重いが、罪と分かっていても犯してしまう人間の弱さや愛に対する感情は難しいものがある。

重苦しくジンワリと進む展開と古臭い音楽の使い方が、後のヴェンダース作品とは毛色が明らかに違う。

ただ、この作品がロードムービー3部作などに繋がる要素は多くある。

ヴェンダース作品には欠かせないリュディガー・フォーグラーが脇役で出ていたり、なんと言っても〝都会のアリス〟のイェラ・ロットレンダーの存在感は抜群。

個人的には映画の内容より出演者やワンカット単位で、後のヴェンダースとどう繋がるかを観てしまった作品です…(u_u)
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